ー入社に至るまでの過程を振り返ってください。
ゆとり世代のしんがりに当たる平成6年生まれの「にいみたつき」と申します。兵庫県で育ちました。「二井見(にいみ)」という苗字は、日本に10世帯しかないと聞いています。学生時代はサッカーとゲームに明け暮れていました。就職活動は学内で開催された企業説明会に絞りました。「ものづくり」ができる企業に中心にアプローチし、その中の1つにニューリー・土山がありました。基板に関わる企業の多くは、基板そのものを作る会社でしたが、ニューリー・土山は、基板を検査する装置を作っているという点で印象に残りました。会社説明会では、会長直々に自慢の「n=1チェッカー」のという、世界に1つしかないオリジナル製品の説明を受け、小さな会社でも持つべきものを持っているんだと、感銘しました。心配事は初めての一人暮らしでしたが、住処とした水口(みなくち)町は生活圏として申し分なく、車で20分ほどの通勤にもストレスはありません。
ー今、どんな仕事をしていますか?
入社1年目の私は現在研修期間中で、ものづくりの工程を一から経験しているところです。具体的には、各部門の先輩から指導を受けながら、組立から配線、データ加工、加工までを1年がかりで行なっています。正式配属はこの研修を終えてからになりますが、仮に設計部に配属になった場合は、CADツールの操作からスタートし、順次複雑な形状の設計を担うことになります。またそれと並行して先輩に同行する形でお客様先に伺い、仕事の進め方やお客様対応力を修得していきます。およそ3年目からはお客様先に1人で伺うというのが一般的な流れです。
ー今後の課題、将来の夢をお聞かせください。
研修の最中ではありますが、どうしたら後の工程の人が楽になるか、というのが僕の中では重要だと感じています。実際の配線作業を行なっている時に感じたことですが、筐体の穴をもう少し右に寄せた位置に開けてもらえたら、配線作業がすごく楽になるのに・・・というようなことです。当然自分が設計担当に配属されたら製造部門の先輩や仲間から褒められるような設計にしたいと思っています。もしかすると、新人の自分にこのことを気づかせるためにわざとさせているのかはわかりませんが、社長が中期経営計画で述べている「二足のわらじ」とは多分こういうことではないかと思っています。私たちのような会社では、技術者間がお互いの立場を推し量れるセンスや経験が特に大事だということです。幸い当社は新人の私から見てもとても風通しの良い会社で、気兼ねなく質問ができます。夢は、小さいものでも良いから「世の中にないもの」を作ることです。n=1を開発した会長を目標に、いつかこれを超える装置を作ってみたいと思います。