Greetings 「新」長、登場。株式会社ニューリー・土山 代表取締役社長 野口 雅人

Greetings 長、登場。株式会社ニューリー・土山 代表取締役社長 野口 雅人

土山に根ざして。

当社、ニューリー・土山が拠点とする甲賀市土山は、鈴鹿峠と呼ばれる東海道の有数の難所から滋賀県側に8kmほど下った場所にあります。鈴鹿峠を境に、東には三重県亀山市が、一方甲賀市から西に向かえば、草津を経て京都に至ります。東国と上方を結ぶ交通要所として栄えたここ土山町には、東海道五十三次の四十九番目であった「土山宿」の佇まいが大切に保存され、歴史の面影を今に残しています。

土山に根ざして。

歴史と豊かな自然が、感性と技を育む。

さて、私ども株式会社ニューリー・土山は、1990年にスキャナーメーカー『ニューリー株式会社』から独立する形で産声を上げました。この地で育った私にとって、理系学生の就職先に恵まれなかった地元にその受け皿を築くことは長年の夢でございました。「甲賀忍者、近江商人ゆかりの地で世に役立つ会社を設立したい」。『土山』という地名を社名に盛り込んだ理由には、私のそんな郷土愛がベースにありました。

歴史と豊かな自然が、感性と技を育む。

電子の世界に眼力を効かせる目付役として。

現在、当社は『実装基板の検査装置の開発・製造・販売』事業を手掛けておりますが、果たしてどれだけの方が『実装基板の検査装置』の重要性を認識しておられるでしょうか。 ICなどの部品が実装された電子回路基板は、人間で言えば脳に相当する重要なもので、出荷時の動作不良が許されないものです。 電子機器メーカーにとって生命線となる『ユーザーからの信用』を維持していくには、『実装基板の信頼性』が担保されていることが必要不可欠というわけです。 そこで実装基板を製造するお客様やその装置メーカーでは、いかに製造不良を出さないか日々その対策に取り組んでいます。 しかし、そうした努力と裏腹に、実装基板の高密度化、多ピン化により製造の難易度は増すばかりで、高度な生産技術をもってしても、不良品の発生を抑えきれないのが実情です。 わずかであれ発生してしまう不良品。それが市場に出回らないようにするには、徹底した検査工程が必要になります。 当社は、実装基板製造に関わるお客様と一体となり、一品たりとも不良品を見逃さない『高性能な実装基板の検査装置』と『検査工程を効率化する搬送システム』の開発・提供により、高品質かつ高効率な実装基板製造に貢献しています。

電子の世界に眼力を効かせる目付役として。

いてくれなくては困る存在に。

当社はこうした重責を担う業務領域において、電子機器メーカーのパートナー企業として確かなプレゼンスを示せる成果と実績を築き上げてまいりました。「この世に、なくてはならない存在でありたい。」─私たちは、そういう思いを胸に、電子機器のさらなる進歩をしっかりと下支えし、便利で豊かな未来社会づくりに貢献してまいります。2020年には設立30周年を迎え、新たなステージにステップアップしました。第二ステージとなる「自動化提案事業」は、ここで培ってきた要素技術を統合させ、お客様のお困りごとの解決に役立てようというものです。対象となる領域は、たとえば反復性の高い単純作業や怪我のリスクがある作業、熟練者にしかできない作業、あるいは人の感知能力や技能の限界を超えるような作業等です。「人から機械へ、人はさらに新たな次元の領域へ」 ニューリー・土山は、人と機械の最良の在り方を探求しながら、地域のものづくり力のさらなる発展と、それを担う技術者の育成と支援に貢献してまいります。

いてくれなくては困る存在に。

取締役会長 野口 光裕(右)と共に。